CADET<カデット>のブログ

陸上自衛隊駒門駐屯地PX売店CADET<カデット>のオフィシャルブログです。 CADET<カデット>迷彩担当部長のカモフラがブログの運営をしております。

【再投稿】陸上自衛隊の迷彩柄について

こんにちは!カモフラです!
陸上自衛隊の迷彩柄ってなんであの色なんだろうね?
って思ったことありませんか?

米軍とか、他の各国軍隊の迷彩色と比べて
日本の陸上自衛隊の色って微妙に違いますよね。
もっと言うと、市販されているバッグやグッズの色とも
よく見ると陸上自衛隊の迷彩って違います。
これって適当に柄選んでいるのではなくて、ちゃんと意図があるってご存知でしたか?
陸自迷彩の柄について
日本の平均的な植生の画像データから作られています。
その画像をパターン化して、迷彩2型という柄を作っています。
現在ではほぼ全ての装備品に使用されています。
2型があれば当然1型があって、
1型は熊笹と赤土土壌をモチーフに迷彩パターンを作っていました。
ところが、この配色は北海道特有の柄になっており、
本土で着用すると明るく目立ったしまうということで廃止となりました。
これは当時の社会情勢を反映しており、対ソ連(現在のロシア)を
想定していたため北海道の大地に溶け込む色になっていました。
さらに洗うともっと色が明るく薄くなってしまうという欠点もあり、
今の迷彩柄に落ち着いたわけです。
それより以前には迷彩服は用意されておらず、
OD(オリーブドラブ)色の作業着を着ていました。
昔の軍人さんが着ている色ですね。
平成ガメラシリーズでも着ている隊員さんが描かれていました。
②特徴と効果
もともと目立ちにくいパターンの柄ではありますが、
近距離におけるステルス性能(秘匿性)が高い柄になっており、
戦闘行動よりは待ち伏せにその威力を発揮するといわれています。
これは専守防衛という自衛隊の特殊な事情があります。
敵から攻撃された場合、山間部で敵を迎え撃ち、都市部への敵の進行を防ぐことが
目的であったので日本の山間部に溶け込む柄になっています。
ですが、昨今のテロ対策などで市街地戦の想定や
これから増えるであろうと予測される国際派遣などの海外での活動の迷彩柄も
少しずつ配備されています。(一般装備ではありません。)
また、作業着自体は難燃ビニロンと綿で難燃性が高い素材で作られており、赤外線暗視装置での探知を困難にする近赤外線偽装が施されているハイテク装備となっております。
③個人的に。。。
自衛隊員さんは緊急の有事にも対応できるように、通勤時も迷彩服を着ています。
過去には、市街地で迷彩服を着ていると怖いという苦情があったそうですが、
御殿場では日常の風景になっており、そういう話を聞いたことはありません。
ですが、御殿場は田舎なので街灯がない道路も多く、
暗闇の中で陸自迷彩は恐ろしくステルス性能を発揮しています。
反射板などをつけて通勤している隊員さんもいらっしゃいますが、
出来れば自発光タイプのライトなどのほうがいいかな?と思ってます。
国も大事ですが自分の身も守ってもらいたいです。